再びホームでアスルクラロの闘志を見せなければいけない。

前節は、ホームで高知ユナイテッドSCに４−０で快勝。前半戦最後のリーグ戦を勝利で締めくくり、最下位からの脱出にも成功して19位という位置でシーズンを折り返した。

自陣での繋ぎのミスから失点を重ねた前々節・相模原戦（１●３）の反省を活かし、立ち上がりから最終ラインから無理には繋がず、一人ひとりがまずはリスクを回避したプレー選択を徹底。何よりも「ベースのところでみんなで戦えれば、勝ちの確率が高くなることをみんな感じることができたと思う」と球際やセカンドボールといった１対１での勝負にこだわり続けた結果が連敗をストップする４試合ぶりの勝利に繋がった最大の要因だ。

ただこの勝利にチームは浮き足立つことはない、第15節のツエーゲン金沢戦で開幕戦以来の勝利を飾ったものの、その後にリーグ３連敗と悔しさを噛み締めた。前節、10試合ぶりに先発し、中盤の強度を引き上げた渡井翔琉は、「これで来週また負けたら本当に意味がない」と勝利に浮かれず、次を見据えた。再びホームで迎えられる今節、２勝目を飾った時には越えられなかったシーズン初の連勝を飾り、本当の意味で浮上へのキッカケを掴むことが大きなミッションとなる。

そのためにも後ろの踏ん張りが必要不可欠だ。前節も前半に相手に試合の流れが傾きかけた時間帯もあったが、好セーブで魅せた守護神の渡辺健太、22年以来、3シーズンぶりのゴールをマークした井上航希と26歳になったばかりの中村勇太という両センターバック陣らを中心にゴール際での体を張る粘り強い守備で無失点に抑えられたことが今季最多の４得点というゴールラッシュにも繋がった。今節ホームに迎え撃つ鹿児島には、前回対戦でも押し込まれる時間帯は長かったものの、堅守で持ち堪えられたことが敵地での勝ち点１という結果に繋がった。そういった意味でも前節をクリーンシートで抑えた堅守を再現できるかが試合のポイントとなる。

鹿児島は、リーグ戦で3試合勝ちなしという状況が続いていたが、前節はホームで右サイドバックの青木義孝の2試合連続ゴールで栃木SCを撃破。こちらも前半戦のラストで勝利を飾っており、8勝7分4敗で5位と上位につけている。

ここまでリーグ最多タイの32得点をマークする攻撃力が最大の武器で、チーム最多タイの4得点を決めているアンジェロッティやンドカ チャールズといった個性のあるストライカーも揃っている。その強力な攻撃陣を抑え、そして2試合連続ゴール中の向井ひな太や前回対戦でゴールを決めている柳町魁耀ら攻撃陣が結果を残し、ホーム連戦で今季初の連勝を掴みにいく。

過去対戦成績