夏の中断前に正念場を迎えている。

前節は、開幕戦で勝利していたガイナーレ鳥取に３−４と撃ち合いに敗れた。直近２試合は負けなしを維持していたが、３試合ぶりに黒星を喫し、再び最下位に転落した流れをホームで食い止めるためにも勝ち点３を手にしなければいけない一戦だ。

前節は、セットプレーから鈴木輪太朗イブラヒームが待望のJリーグ初得点で先制したところまでは良かったが、その後はミスが絡んだところから今季ワーストの４失点。途中出場からゴールを決めた川又堅碁や森夢真ら切り札たちが意地を見せたが、結果的にはミスから招いた失点の多さを悔やむゲームになったのは間違いない。

「やるべきプレー、やれるプレー、してはいけないプレー、いろいろな判断が求められる中で、その判断を的確にしていかなくてはいけない」（中山雅史監督）。

サッカーはミスが起こり得るスポーツではあるが、そのミスをチーム全体でいかにカバーし合えるかによって結果は変えられる。その粘り強さを今節、改めて取り戻さなければいけないポイントだ。特に攻守の切り替えやセカンドボールといった１対１の局面でのバトルを90分間、戦い抜けるかが勝ち点３を獲得するためには必須だ。

その中で今節、ホームに迎え撃つは7位のギラヴァンツ北九州だ。６月中旬からリーグ戦では４連敗と苦しんでいたが、前節は今季最多の３得点を奪い、テゲバジャーロ宮崎を撃破。リーグ戦では約１か月ぶりの勝利を飾り、連敗から抜け出している。

失点の少なさがリーグ5位タイと堅守が特長のチームではあるが、全22失点のうち17失点を後半に喫している。一方で前半よりも後半にゴールを奪えている沼津としては“後半勝負”に持ち込みたいところ。そのためにも粘り強い守備で、我慢強く、試合を進めていくことが勝利を手繰り寄せるためのポイントになるだろう。

明治安田J３リーグは、今節の後に約３週間の中断期間に突入する。その前に迎える正念場のホームゲームで勝利を飾り、ここから反転攻勢へと転じていくキッカケを掴みたい。

過去対戦成績