【8月27日(土) SC相模原戦】マッチデープログラム 藤嵜智貴選手インタビュー(全編)

【8月27日(土) SC相模原戦】
マッチデープログラム
藤嵜智貴選手インタビュー(全編)

“J参入後のクラブと共に歩んできた藤嵜智貴が抱く思いに迫る”

Q:Jリーグに参入した2017年からクラブに在籍しています。ここまでの歩みを振り返ってもらえますか?

藤嵜:僕はJFLを勝ち抜いてきた戦いを目にしていませんけど、その勢いのままJリーグに入って、やっぱり熱気は凄かったですし、練習していてもサポーターの人たちが観に来てくれたり、試合でも熱い声援で後押ししてくれていたので、僕たちに対する期待も凄いものを感じていましたし、その中で試合ができていることが幸せでしたね。

Q:成績としては1年目が3位、2年目が4位と上位争いをしてきた良い時期もあれば、そうではない時期もありました。その辺りで感じていることはありますか?

藤嵜:やっぱりあの時くらいの勢いを取り戻したいですし、そのためにもっともっとやらなければいけないというのはずっと感じています。
今はJ3に入ってからの戦いを知らない選手も多いので、そこはずっと在籍している僕やスガくん(菅井拓也)がもっと伝えていかなければいけないですし、僕はその中でも年齢が若いので、もっとやらなければいけないと感じています。

Q:この6年間で印象に残っている出来事はありますか?

藤嵜:1年目の優勝争いの最終節・栃木戦ですかね。あの試合はすごく印象に残っています。
沼津も優勝が懸かっていましたけど、相手は優勝とJ2昇格が懸かっていて、チームもサポーターも『絶対に上がってやるぞ』という熱気が外まで届いてくるような感じがありました。
それは本当に凄いなと。
翌年もアウェイで鹿児島が勝てば、昇格という状況で僕らが最終節で試合をしましたけど、その時も最後の勢いや負けないという一体感を強く感じました。
やっぱりサッカーしている以上、勝ちたいですし、一つでも上の順位にいきたいというのはもちろん持っているので、もう一度チームを押し上げていきたいという思いは本当に強いです。

Q:自分自身はどのように成長してきましたか?

藤嵜:3年目くらいまではコンスタントな出場機会はありませんでしたが、その時期に自分の武器や何を強みとしていくべきかというのをすごく考えましたし、試合に出られなくても充実感がありました。
チームとして外にいた選手も一切手を抜かなったので、そういう姿勢が凄いなと思いました。
だからこそ今振り返ってみても、あの時期が本当に充実していたと思いますし、すごく楽しかったです。
ただ今井さんが監督になってからは、コンスタントに試合に出させてもらうようになったことで、試合に出る楽しさがありますし、最初の3年間とはまた違った充実感も得られているので、どっちが良いということは言えませんが、どちらも自分のキャリアの中では大切な時間だったと思います。

Q:この6年間で自分自身にとっての転機はありましたか?

藤嵜:1、2年目は年齢が下の方で、『なんで試合に出られないんだろう』と思うような先輩たちがたくさんいて、その人たちとサブで一緒にプレーしていても『試合に出られないからダメだ』という姿勢を一切見せず、練習に対していつも全力でやっていました。
何か大きな出来事があったわけではありませんが、年間通して出られている時も、そうでない時も真面目に取り組んでいました。
そこからチャンスを掴む人も見てきたので、そういう姿勢を間近で見られたことが一番大きかったと思います。

Q:それはチームを底上げしていく上でも大切なことですよね。

藤嵜:そういうことが自然とできていたからこそ強かったと思います。今のチームは若手が多くて難しい部分もありますが、近くにそうやって引っ張る選手がいないということもあるのではないかと思うこともあります。
今は若手中心という風に切り替わってきていると思いますが、そこでうまくバランスが取れていないのかなという時もあります。
もっと若手には伸び伸びと、自信を持ってプレーして欲しいですし、もっと成長して欲しいと思う気持ちは大きいです。
チームとして誰かが引っ張らなければいけないと思っています。

Q:出場機会が増えた4年目以降は、どのような成長や心境の変化がありましたか?

藤嵜:試合に出続けることでもっと出場したいと思えるし、もっと活躍したいと思うことが増えたのが1番です。
相手がいる中でうまくできたプレーはすごく嬉しいですし、その反面、ミスや自分のプレーで失点に絡んでしまったりするのは本当に悔しいです。
ただそれは、試合に出られないと感じることができないので、そこはより強く感じるようになりました。
自分が試合に出続けられるようになってからは、あまり成績が良くないので、そこに責任感もありますし、6年目でチームの中心になっていかなければいけない責任感をより一層強く感じるようになったのは、試合に出ているからこそだと思います。

Q:プレー面での成長はどうですか?

藤嵜:1年目は、自分のことしか考えられないというか、プレーに余裕がなかったです。
それが少しずつ余裕もできて、いろんなものが見えてくるようにはなったと思います。サイドバックからセンターバックにポジションも変化して、自分だけではなく、他の選手もうまく使いながらゴールを守るコーチングの部分は、まだまだ足りないと思いますが、少しずつ余裕が生まれて、周りに指示できるようになってきたと最近は感じています。

Q:今年からは副キャプテンに就任しました。そこでの心境の変化はありますか?

藤嵜:自分はあまり人と話すのが得意なタイプではなく、積極的にコミュニケーションを取るのが苦手な部分なので、少し難しさは感じています。
ただ、プレーの中で気づいたことがあれば味方に伝える部分は、去年よりも意識してできていると思います。
まだまだ足りないところはありますが、意識してやるようにしています。

Q:取材ではコミュニケーションが苦手な印象を受けませんが。

藤嵜:本当に無口というか、全然喋らないので、多分それは良く見せているだけです(笑)。
あまり自分を全面に出すタイプではないので、サッカーの中だけでも気になったところやもっとこうした方が良いということをもっともっと言えるようにしていきたいです。

Q:今年はホームゲームでは沼津の意地を見せることができています。スタジアムに足を運ぶサポーターの後押しを感じられているのではありませんか?

藤嵜:去年とか順位が悪くて、本当に情けない試合の後でもいつも熱く応援してくれるサポーターにはすごく感謝しています。
照明問題もサポーターの力がなければ解決できなかったと思うので、そういう人たちに少しでも恩返しというか、力を与えられるようにしていくべきだと思うので、ホームで負けない、仮に負けても戦う姿勢を見せるという部分は、今年よくできているのかなと思います。
ただアウェイでも勝てるのが1番なので、そこはもっともっと戦わなければいけない。アウェイで勝てないと順位も上がらないので、そこはもっと意識していかなければいけないと思っています。

Q:最後に、長年在籍しているクラブに、これからどのように貢献していきたいですか?

藤嵜:ずっと試合に出させてもらっている以上、戦う姿を見せなければいけないですし、どんな状況でも鼓舞することで、チームメイトにもサポーターにも伝わると思うので、そこは無くさないようにしていきたいと思っています。
タイプ的にもプレーで見せなければいけない方なので、最後まで体を張る、ボールに食らいつく。
そういう部分で仲間にもサポーターにも『あいつ、頑張っているな』と思われるようにしていきたいです。

interviewer:森亮太