【クラブ創設35周年記念手記:27回目】株式会社静岡銀行 長谷川好一 氏

クラブ創設35周年記念手記
アスルクラロ沼津のクラブ創設35周年、おめでとうございます。また、アスルクラロ沼津に関わる選手、スタッフ、サポーター、地域の方々等、すべての方に心よりお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
このようなタイミングで、創設者である山本浩義理事長から35周年記念手記の執筆を受け、本当に私で良いのか悩みましたが、地域に根差し、愛されているクラブが一層発展することを強く願い、寄稿することを決意いたしました。稚拙な文章となることをお許し下さい。
私がアスルクラロ沼津との関わりを持ったのは、今から約25年程前に金融機関の担当者としてクラブに訪問(当時沼津セントラルスポーツクラブ)し、山本理事(当時社長)に挨拶をさせていただいたことがスタートでした。元々スポーツが大好きで、幼いころからサッカーを経験してきた私にとって山本理事は非常に接しやすく、打ち解けるには時間はかからず、すぐに意気投合することができました。そのため、私がクラブを訪問する機会は自然と増え、訪問するたびに山本理事が「スポーツを通じて地域を盛り上げ、今は小さなスポーツクラブだけど、いつかは静岡県東部地域にJリーグチームを立ち上げたい」という熱い想いを堂々と語る姿を見て、私も触発され、その想いに共感し、微力ながら応援することができないか真剣に考えるようになりました。その想いを実現するには多くの課題がありましたが、その一つに選手や未来を担う子供たちがけがを恐れず、また季節や天候に左右されず、思い切って練習のできる人工芝グランドの確保がありました。金融機関に勤めていた私にできることは、資金の調達方法、調達した資金の効率的な利用、調達後の成長・発展というファイナンス部分の協力でした。一担当者であった私だけで実現できる課題ではありませんでしたが、クラブに訪問することを続け、多くの方々の協力を得ながら、事業計画を作成し、山本理事の夢を追い、挑戦し、実現させるという強い想いにも後押しされ、人工芝グランドの完成を実現させることができました。人工芝グランドが完成した時に山本理事が大きな手で私に堅い握手をしてくれた感触は今でも忘れません。山本理事の大きな夢の実現の中では、小さな一歩でしたが、私自身は夢を真剣に追いかけて、実現させたいというすさまじいパワーを感じ、大きな感動を経験し、地域金融機関の役割や使命を強く認識することができました。また地域金融機関で働くことの意義を感じ、この経験が今でも私の金融機関行員としての礎となっています。グランドの完成当時はクラブが主催する大会やイベントへ参加し、私自身も人工芝グランドでスポーツ(サッカー)をする環境を体験することができました。私の2人の娘にもきれいで広大な人工芝グランドでスポーツをする喜びを体験させることができました。年齢を重ね、スポーツ(サッカー)をする機会がほとんどなくなり、人工芝グランドに行くことはなくなってしまいましたが、グランド近くにあるゴルフ練習場に赴くたびに、時の経験や感動を想い起こし、今後も夢の実現に関わる機会が増えることを強く願っています。
その後のクラブの発展は私が言うまでもありませんが、山本理事を筆頭にクラブに関係するすべての方々の懸命な努力により、多くの課題を丁寧に解決し、静岡県東部地域初のJリーグチーム発足を実現させました。当時一担当者であった私に夢を熱く語り、夢の実現の一翼を担うチャンスをいただいた山本理事に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
最後になりますが、アスルクラロ沼津に関わるすべての皆さまのご健勝と、クラブが今後40年、50年、100年と続き、さらなるご発展をすることを心よりお祈り申し上げます。
静岡県東部地域に居を構える私も微力ながらクラブを応援し続けたいと思います。
株式会社静岡銀行
長谷川好一

















