【クラブ創設35周年記念手記:13回目】(明電舎)西山 充彦氏

2025/06/25

 

アスルクラロ沼津 法人設立35周年に際して

 

このたび、アスルクラロ沼津が法人設立 35 周年を迎えられたこと心からお祝い申し上げます。

Jリーグが開幕した 1993 年より前の 1990 年設立ということで、活動自体はそれ以前から幼稚園や保育園でのサッカー教室を皮切りに始まったと伺っております。
四半世紀以上の歴史に改めて驚くとともに敬意を表したいと思います。また、サッカースクール開始後、新体操なども始まり、現在は、チアリーディング、テニススクール、陸上、フェンシングと幅広く展開されています。35 年の月日を考えますと「アスルで習っていた」という子供たちが沼津や静岡県東部に大変多くいるはずで、実際、私の娘も幼稚園時代に新体操教室に通わせていただきましたし、当社沼津事業所従業員でも子供が習っている、習っていたという家族が多数おります。

 

さて、当社は 1961 年に沼津事業所を開設し、2014 年からアスルクラロ沼津を支援させていただいております。当社にとって沼津事業所は基幹生産拠点であり、歴史と共に当社のこれからも形作っていく、大切な場所であります。
そんな沼津での記憶の中には、確実にアスルクラロ沼津があります。思い起こされるのは、2016 年に JFL にて好成績を収め、翌年に念願のJリーグクラブになられたあの時であります。そしてその勢いのまま 2017 年の最終戦、8 千人以上の大観衆で揺らぐ愛鷹です。
その後の苦しい時期やクラウドファンディングによる愛鷹競技場の照明改修、そして雨中の点灯式などのターニングポイントの数々、そして当事業所で勤務された選手の皆様のことも懐かしく思い出されます。
2022 年からは当社新入社員がホームゲーム運営の裏側を見学し、観戦・応援する研修ツアーもやらせていただいており、今年は 6 年振りに開催した 5 月 18 日の MEIDEN スペシャルマッチに約 70 人の新入社員を含めた多くのグループ従業員がスタジアムで声援を送りました。

 

さて、皆様ご存じのとおり、Jリーグには「Jリーグ 百年構想」がありますが、私は、アスルクラロ沼津こそこれを体現し、設立から 100 年後の 2090 年にもこの地で活躍をされ、皆が集まる場所を提供されているのだろうと半ば確信がございます。
これから人口減少や企業数の減少といった地域課題も迫って参りますが、アスルクラロ沼津のある沼津、静岡東部は、100 年続くクラブと共に歩いて行けることはひとつの大きな光であると思います。

今シーズンは序盤から大変苦しい闘いが続いていますが、私どももクラブのパートナーとして、そして地域の一員としてアスルと共に走り、輪を広げて参りたいと思います。

 

いざ、全力アスル!

沼津事業所今昔物語

 

株式会社明電舎沼津事業所
事業所長 西山 充彦