【クラブ創設35周年記念手記:4回目】山崎宏氏

このたび、アスルクラロスポーツクラブが創設35周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
地域の皆さまに支えられながら歩んできた年月は、まさに挑戦と感動の積み重ねだったと思います。この節目に際し、クラブに関わってこられたすべての皆さまへ、心からの感謝を申し上げます。
今、アスルクラロは地域にとって欠かせない存在となりました。子どもから高齢者まで多世代が集い、さまざまな種目に親しみながら、健康を育み、生きがいを感じられる場となっています。また、青少年の健全育成やトップアスリートの育成にも力を注ぎ、スポーツの持つ多様な価値を地域に届けてきました。人と人がつながり、支え合いながらともに成長していける、まさに地域コミュニティの中核を担うクラブへと発展したことは、大きな誇りです。
振り返れば、私が初めてクラブの創設者・山本浩義さんとお会いしたのが1996年の8月でした。その時の印象は今と変わらず『なんて熱い人なんだ‼』と人を引き付ける魅力があり『この人の為だったら』という思いで入社しました。
私が入社した時は浩義さん、米山さん、ナベさん、直右さん、岡崎と私の6名でしたから小さな事務所にマイクロバス1台とハイエースが2台での活動でした。
「スポーツで地域を元気にしたい」という想いのもと、地域の子どもたちを送迎しながら、ひとりひとりと向き合う日々。その小さな一歩が、やがて確かな歩みとなり、現在のクラブの礎を築きました。クラブで育った子どもたちが、それぞれの分野で活躍する姿は、私たちの何よりの喜びです。そして、地元に戻り、今度はクラブを支える側に立ってくれる人がいることに、大きな希望と感謝の気持ちを抱いています。世代を超えてつながっていく場所。アスルクラロは、そんな大切な存在になっているのだと思います。
一昨年、私はクラブを退職しましたが、少し離れて見つめることで、あらためてこのクラブの素晴らしさを実感しています。時代が変わっても、どんな環境にあっても、スポーツの持つ力、仲間とともに歩む楽しさ、支え合う喜びは、変わらずここにあってほしい。そう願ってやみません。このクラブで出会ったすべての人たちに、心からの「ありがとう」を伝えたいです。
これから10年、20年、その先もアスルクラロが地域の笑顔が集う場所であり続けること、そして静岡県東部から世界へ羽ばたく人材を育てながらも、地域に根差した活動を大切にし、次の世代へと想いをつないでいってほしいと願っています。スポーツの楽しさ、仲間と支え合う喜び、努力の大切さ。そうした価値を未来へとつないでいくクラブであってほしい。新たな担い手たちとともに、これからのクラブがさらに豊かな時間と出会いを生み出す場となることを、心から願っています。
最後に、このクラブでともに過ごした28年間は、私にとってかけがえのない、最高の宝物です。これからも、笑顔あふれるクラブであり続けるよう『全力』で応援して参ります。
富士山高等学院
学院長 山崎 宏