ツエーゲン金沢戦 監督コメント
本日行われました、明治安田J3第15節「アスルクラロ沼津vsツエーゲン金沢」の中山雅史監督記者会見コメントについてお知らせいたしま。
やはり「勝点3」、つまり勝利を手にするということは、本当に難しく、厳しいものだと改めて実感しています。
開幕戦からこれまで、なかなか勝つことができない中で、毎試合毎試合、全力で取り組んできたつもりですが、ずっと手に入れられなかったものを、今日ようやく掴むことができました。
だからこそ、ここで浮かれることなく、しっかりとこの結果を受け止めて、次に繋げていければと思っています。
Q.開幕戦以来勝利を目指し続けていて、ここまで長かったと思います。改めて勝利したことへの想いを聞かせてください。
ここから次の試合に向けて、そして今シーズンを戦っていくうえでも、よりポジティブな気持ちでトレーニングに取り組み、試合に臨んでいけるのではないかと思います。
それでも、勝ち数や負け数、いろいろな面を見ても、まだまだ足りない部分はたくさんあります。
ただ、今日の1勝をきっかけに積み重ねていくことで、少し変な言い方かもしれませんが、試合をすることへの“怖さ”を、少しずつ取り除いていけたらと思っています。そして、もっともっと積極的に、そしてアグレッシブに戦いたいという気持ちがありますし、その想いを実現させてくれる、そういう流れに繋げられる大きな一戦だったと感じています。
Q.直近2戦はスコアレスドローでしたが、今日は3得点を挙げました。攻撃面で強化してきた部分があったら教えてください。
クロスの入り方だったり、もちろんクロスの精度も求められますが、そういった部分に加えて、相手の背後のスペースをどう突いていくかという点もでした。
ただ、それはこれまでずっと積み重ねて取り組んできたことですし、一つだけでどうこうというものではなく、さまざまな要素を少しずつ積み上げてきた結果だと思います。とはいえ、まだまだ足りないと感じていますし、それが必要だとあらためて実感させられた試合だったのではないかと思います。
Q.今日の勝利には、新加入選手の躍動があったと思います。その点はいかがでしょうか。
しっかりとチームに溶け込んでくれていて、いろいろな場面でチームに良い刺激を与えてくれていると思います。
白輪地敬大選手と渡邉綾平選手、2人がJ2から加入してきて、その強度やスピード感といった部分を実際に体感してもらえればと思いますし、同時に「まだ自分たちは甘い」と気づかせてくれる存在でもあると感じています。
そういった気づきを、自分たち自身に矢印を向けてレベルアップしていくきっかけにしてくれる、そんな役割も担ってくれているのではないかと思います。
Q.苦しい時間帯はあった中でも勝ち切れたというところで、選手たちからマインドの部分で違いを感じられたところはありますか。
常に「闘う」という姿勢は選手たちに求めていますし、いつもと違うことはありません。
ただ、やはりここまで勝利がなかったという中で、1試合1試合を積み重ねるごとに、その想いはより強くなっていったのかな、という実感はあります。
とはいえ、これがスタンダードにならなければいけないと思っています。
毎試合、そういった部分がぶれてしまっていては、「闘う」ことにはなりませんから、これを最低限のラインとして、もっと高めていければとは思います。
Q. これが最低限だというのは、選手たちも実感できているということでしょうか。
そうですね…実感しているかどうかは正直わかりませんが、少なくとも「勝つことは楽じゃない」ということは、日頃から選手たちに伝えていますし、彼ら自身も感じていると思います。
ここから這い上がっていくためには、もっと自分たちをしっかりと見つめ直して、そのうえでスピードや強度、技術といった部分を向上させていく必要があると感じています。
Q.今日の勝利でJ通算100勝となりました。2017年にJリーグに昇格してから、9シーズンで100勝ですが、改めていかがでしょうか。
100勝したなら101勝を目指しますし、101勝したら102勝を目指しますし、ただそれだけです。1つ1つの試合を大事に戦っていけるかだと思います。
Q. 2勝目までだいぶ時間がかかりましたが、監督としてトレーニングなどで選手への導き方を変えた部分があったのか、それとも一貫して続けてきたのかを教えてください。
僕自身、特に何かを変えたつもりはありません。
とにかく「ワンプレー、ワンプレーを、1試合1試合を、どれだけ大事に戦えるか」ということは、ずっと言い続けてきましたし、そこは一貫して取り組んできたつもりです。ですので、やっていること自体は変えていません。
Q. 試合終了の瞬間、ガッツポーズが出ましたが、そのときの気持ちを教えてください。
かなり相手に押し込まれる場面も多くて、厳しい展開ではありましたし、自分たちでチャンスを作りながらも、それをゴールに結びつけられなかったという、まだまだ未熟な部分も感じた瞬間でした。