【クラブ創設35周年記念手記:29回目】アスルクラロ沼津U18 中野遥翔 選手
クラブ創立35周年、誠におめでとうございます。
少し昔の話になりますが、
私がアスルクラロ御殿場のアカデミー生としてサッカーを始めたのは、今から6年前の小学5年生の終わりごろでした。
小学生の頃、選抜チームで一緒にプレーをしていて今もチームメイトである杉山凪などと、同じチームでサッカーをしたいと思ったのがきっかけでした。
小学6年生の頃、アスルクラロ御殿場の練習場である玉穂東グラウンドに、昨年引退をされた伊東輝悦選手と、現在もトップチームで活躍されている菅井拓也選手が訪問してくださったことを覚えています。
当時はトップチームのことをあまり知らなかったのですが、日本代表でも活躍された輝さんが在籍していることを知り、とても驚きました。
一緒にサッカーをさせていただき、とても優しく、そして本当に上手な2人の姿を見てからトップチームの試合を観に行くようになりました。
お二人からサインをもらった当時の練習着はいまも部屋に飾ってあり、その服を見るたびに懐かしさを感じます。
小学6年生の夏の大会では県大会の決勝まで進み、惜しくもPK戦で敗れてしまいましたが、その試合でアスルクラロ沼津U12の選手たちが応援してくれていたのを今でも鮮明に覚えています。
そして中学進学時には、「プロサッカー選手になりたい」という気持ちから、アスルクラロ沼津U15でプレーしたいと思うようになりました。
アスルクラロのU12からU15に上がる場合、昇格というセレクション免除の仕組みがありますが、私はその枠に入ることができず、セレクションで合格しての入団でした。
中学3年生の時、松浦達也監督のもとでチームとして10年ぶりに高円宮杯全国大会に出場しました。
1年生の頃から目標にしていたことを達成できたのは嬉しかったですが、全国大会ではアビスパ福岡U-15に2-5で敗れ、個人的にも何もできずに終わってしまい、3年生最後の大会なのに悔しすぎて涙も出なかったことを覚えています。
U15での活動を終え、周りの仲間たちがプリンスリーグやプレミアリーグ所属の強豪校へ進む中、自分も進路についてとても悩みました。
大人数の部活でサッカーをするのは得意ではなかったこと、そしてU18はトップチームとのつながりがあり、信頼できる指導者がいることが、アスルクラロ沼津U18への進学を決めた理由でした。
1年目は怪我の影響もあり、ほとんどサッカーができずに終わってしまいました。
そんな中、1年生の終わりの春休みに初めてトップチームの練習に参加しました。
初めてということもあり緊張していましたが、選手もスタッフも優しく接してくれました。
プレーの強度や正確さ、質の高さを感じ、U18では気づけなかった自分の弱点を知ることができました。
それ以降、U18の練習でもトップチームの練習でも、一つひとつのメニューに対しての取り組み方など、あらゆる部分で意識するようになりました。
2年生では1年間を通してプレーすることができ、10月には2種登録もしていただきました。
ポジションに関係なく、先輩選手がアドバイスをくれることや、学さんや堅碁さんなど偉大な選手と一緒にプレーできることは、自分にとって本当に大きな経験でした。
そして今シーズンは始動日からトップチームに帯同しました。
開幕戦ではメンバー入りし、愛鷹のピッチに立つことができました。
ファン・サポーターの皆さんの声援を受けながら、あの環境の中でプレーできたことがとても嬉しかったです。
ピッチに立つと、スタンドから見ていた景色とはまるで違い、声すら届かない独特な雰囲気の中でサッカーをすることが本当に楽しかったです。
ホーム・アウェイ問わず応援に駆けつけてくださるサポーター皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、試合に出場したからこそ課題も明確になりました。
まだ結果も残せていませんし、あらゆる面で不足していると感じています。
初めて参加した代表活動を通じて感じた海外とのレベルの差や、自分の夢である海外でプレーするために必要なことを、日々の練習から意識して取り組んでいます。
チームは現在、苦しい状況にありますが、残りの試合も少なくなってきました。
これまで自分を育ててくれたクラブ、そしてファン・サポーターの皆さんのためにも、残りの試合を全力で戦います。
応援よろしくお願いします。
アスルクラロ沼津U18(トップチーム2種登録)
中野遥翔